2006年入職 長岡西病院 一般病棟(混合・急性期)所属介護福祉士 関 祐貴
学校を出てからずっと長岡西病院で働いています。もう14、5年になりますね。でもベテランじゃありません(笑)。わからないことはまだまだあります。介護福祉士の仕事に就いたのは、身体をこわした祖父からデイサービスやショートステイなどの存在を聞いて興味を持ったのがきっかけです。
実は私は病院というのは怖いイメージしかなかったんです。お年寄りがたくさんのチューブに繋がれて、みたいな。でもオリエンテーションで接した病院での介護福祉士さんの役割や仕事がとても楽しそうだったのでこの仕事を選びました。ここで働くようになり、患者さんが住み慣れた場所で生活出来るまでに回復する姿を目にすると、病院への怖さは無くなって探究心が湧いてきました。
私には9歳を筆頭に3人の子どもがいます。仕事を続けていられるのは家族のお陰。ときには寂しい思いをさせていることもあるかもしれません。けれど、自分がやりたいと思える仕事なので、応援してくれている以上は私も頑張れます。
育児をしていくなかで、併設の「ひまわり保育園」が利用できたのがすごく助かりました。一般の保育園だと手続きなどいろいろ大変ですが、ここなら安心して職員の方に預けられるので。昔からここは本当に助け合いの気持ちが強くて、それは今も変わりませんね。すごく良い環境で働かせてもらっていると思います。たまーに辞めたくなってなるようなことがあってもここを離れない理由は、まさにそこだと思います。
私たち介護福祉士は受け持ちの患者というのはなくて、病棟の患者さん全員と関わります。いまは急性期をメインに、看護師さんの補助として入浴や清拭、食事・排泄の介助など、お手伝いできることをやっています。急性期は命と直結する部分があるので気を遣います。でも、私たちより患者さんの方がはるかに強いストレスと不安を抱えているんですよね。
だから私たちが気を遣いすぎると、それが逆に患者さんのストレスになってしまう場合があります。そんなときは「気持ちの距離感」を取るよう心掛けています。自分の存在を消しながら、必要な介助だけそっとできれば。透明人間になれればいいのになって、いつも思うんですよね。