2019年入職 田宮病院 コメディカル部 医療福祉相談室所属精神保健福祉士・社会福祉士
宮下 瑞菜
高校生のときから福祉の仕事をしたい気持ちがあり、新潟市の国際こども・福祉カレッジへ進みました。2年生の時、崇徳会のワークセンターのっぺ(障害者就労支援事業所)へ実習に来ました。そのとき、職員のソーシャルワーカーさんが一生懸命一人ひとりの利用者さんの気持ちを考えて接している姿を目の当たりにして、「自分もこんなふうに人の気持ちを大切にできる支援者になりたい」と思いました。それが田宮病院に入職したきっかけです。
田宮病院では入職1年目から精神科救急入院料病棟を担当しています。この病棟には様々な症状や事情を抱えた方が突然入院してきます。ドクターや看護師、作業療法士など多職種で構成されるチームで患者さんの支援に取り組みます。
精神科救急入院料病棟は別名スーパー救急病棟と呼ばれ、新潟県内では2つしかありません。ここでは入院から3ヵ月以内で患者さんの治療・退院先の環境調整を行わなければなりません。限られた時間で何が出来るのかを考えるのは大変です。病院での勉強会や研修、本を読んだり先輩に相談したり。さまざまなアプローチから支援内容を考えます。
患者さんやご家族の笑顔が見られたときは嬉しいですね。少しでもその方の人生に関わることができたかな、って。そうした経験を通して自分も成長していくのだと思いますし、やりがいを感じます。2年目のころ、よく相談を伺っていた患者さんが他の医療機関に転院することになったとき、「今までありがとうございました」とお手紙をもらったんです。すごく嬉しかったです。
スーパー救急病棟を担当して3年目になりました。業務の中で行き詰った時には、先輩からアドバイスをもらったり、相談を聞いてもらったりしています。迷っているときは、むしろ先輩たちが先に気が付いて声を掛けてくれます。医療福祉相談室の先輩方は褒めて伸ばしてくれるので、自然と自信もついてきます。崇徳厚生事業団グループのソーシャルワーカーは、法人・施設を超えてみんなで集まり、勉強会やリクルート活動を行うなど、いわゆる横の繋がりも強く、人材の交流も盛んです。
これからは自分も後輩職員や新しく入職してくる方々に、先輩から教えてもらったことを“繋いで”いきたいですね。そしてゆくゆくは自分の実践してきたことを、学会などで報告できるまでに成長したいです。