2020年入職 田宮病院 コメディカル部 臨床心理室所属臨床心理士・公認心理士
黒井 汐美
心理学に興味を持ったのは、高校時代に所属していたダンス部で「人の心を動かす踊りをするには、自分が心を動かして踊らなければならない」と言われ、「心を動かすってどういうことだろう」と考えたことがきっかけでした。大学で心理学を学びましたが、分からないことが増えるばかり。
人の心を理解するのは簡単ではないと感じ、大学院へ進学しました。大学院の実習で患者さんと関わることを通じ、心の不調を抱えて困っている人をサポートしたいという思いが強くなり、臨床心理士を目指しました。
田宮病院には、「患者さんの『今生きる』を応援する」という理念があります。入職してみて、この理念が患者さんへの姿勢や日々の業務に一貫してつながっていると実感できました。田宮病院での臨床心理士の仕事は、心理検査とカウンセリングが中心です。その他にも病棟内での心理社会プログラムなどのグループ活動を行ったり、カンファレンスで検査の結果を伝えたり、崇徳厚生事業団グループの学校で心理学の講義をしたりと、様々な業務があります。
入職当初は患者さんに関わる際の「人として尊重して関わる」「病気ではなく、患者さんと向き合う」など、医療従事者としての基本的な姿勢をしっかりと学びました。
勤続年数が進むにつれ、少しずつ新しい仕事を任せてもらえるようになりました。期待される分、自分もそれに応えなければいけない。田宮病院の心理検査は、医師からの要望に応じて新しいものを導入しています。新しい業務にも意欲的にチャレンジしていきたいですね。
私は臨床心理士と公認心理師の資格を取得して、ようやくスタートラインに立ったばかり。痛感するのは自分の力はわずかだということです。周りの人と助け合うというのは本当に大切で、患者さんに向き合う際も、いろいろな部署の多様な職種と協力し合っています。積極的に相談や意見交換が出来る熱意のある方と、ぜひ一緒に働きたいと思います。